朝の30分
昨年は、自分にとって、仕事の場所が変わった大きな変化の一年でしたが、事情があって家族はまだ愛知にとどまり、僕が単身赴任と遠距離通勤を足して2で割ったような生活をしていました。
ようやくこの4月に家族全員で東京に引っ越してきて、2ヶ月がたちました。とりあえず毎日子どもの寝顔が見られるようになったということだけでもうれしいことです(笑)。
普通に生きているだけでも、毎日はバタバタ、ワサワサするわけですが、異動してまだ日が浅いこと、引っ越しの片付けが続いていること、年度始めでいろいろな仕事が重なっていることなどで、何が何やらわからない2ヶ月でした。
さて、朝、長女を特別支援学校に送るのが自分の仕事になっています。
忙しい毎日。1分でも惜しいような気分です。
最初の頃は、少しでも早く学校へ連れて行って、少しでも早く職場に行きたい気持ちでせかせかとしていました。
でも、そんなこちらの気持ちはお構いなしに、この朝の送りはやたら時間がかかってしまいます。なにせ歩くのがすごくゆっくりなので。よたよたと歩いたり、わざと横に逸れてみたり、立ち止まったりー。
10分程度で行けるところ、のんびり30分ほどはかかってしまいます。
しかし、しばらくしてから、この時間が実はとても貴重な時間であることに気がつきました。
この頃、何か考えているようで実際は何も考えていなかったり、周りの景色も見ているようで実際には何も目に入っていなかったようです。
毎朝子どもと二人ぼちぼちと歩きながら、道端の花を見たり、空を見上げたりする時間で、かえってそのことに気がつきました。
この朝の30分は、長女から与えられている30分なんだな。そう思いました。
この時間がなかったら、毎日が最初から最後まで上滑りして、いろいろな意味で危なかったような気がしています。
これから暑くなって、電車に乗る前に汗だくになってしまいそうですが(笑)、この朝の30分を変わらず大事にしていきたいと思います。
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