マクドナルド・ハウス
『マクドナルド・ハウス』をご存知ですか。
マクドナルド・ハウスは、病気の子どもとその家族のための滞在施設です。
正式には、「公益財団法人 ドナルド・マクドナルドハウス・チャリティーズ・ジャパン」というそうです。
例えば、子どもが小児がんに罹って、大きな病院で長期間治療を受けなければならないとします。その時に、子どもは入院しますが、家族は通いになります。そして、その大きな病院に毎日通えるほど近くに皆さんが住んでいるわけではありません。
マクドナルド・ハウスは、そのような家族のために、病院の近くに、家庭的な「ハウス」を作って、家族がそこに長期間滞在して、安心して病院に通えるようにした宿泊施設です。もちろん非常に安価に利用できるように設定されています。中は、それぞれ個室になっており、浴室や共同の食堂・キッチンなどもあります(重い病気を抱えた子どもの親御さんたちが、そのような場でともに過ごすことはどんなに力になるでしょう)。
施設の清掃など、運営のスタッフは、ボランティアが主体となっているという面でも、非常に意義のある施設だと思います。
全国には、まだ12か所しかありません。名古屋はそのうちのひとつです。
私もわずかですが、賛助会費という形で、毎年寄付をさせてもらっています。
私はこのような施設をサポートしているという一点で、マクドナルドという企業を買っています。
私は、長女が小児がんに罹るまで、このような施設のあることを知りませんでした。
私の子どもの治療の時には、(車で片道1時間半ほどかかりましたが)なんとか病院まで通うことができたので、宿泊施設を利用することはありませんでしたが、それでも長期にわたって、しかも毎日のことですかから、通うことだけで動けなくなるほど疲れていました。
遠くにお住いの方にとって、病院の近くに寝泊まりできる施設のあることは、どれほど有難いかわかりません。大人の入院と違って、子どもの場合は毎日ずっとそばにいてあげる必要があるからです。それこそ子どもが起きる前に病室に行き、寝てから帰っているのです。
私は、小児がんの治療にあたって、自分の体験から、またいろいろな人のブログを読んだり病棟の人たちと話をする中で、このような施設の重要性をあらためて認識しました。
そして、今、私は偶然にも「マクドナルド・ハウス名古屋」の目の前に住んでいます。
マクドナルド・ハウスは年に一度「オープン・ハウス」という形で、この施設を広く知ってもらうために、ハウスを開放し、バザーや演奏会などのイベントをおこなっています。
もちろん、自分は、子どもがかつて小児がんに罹っていたということや、家の近くでもあるということもあり、長女と次女とともに、毎年のようにうかがっています。
今年も雨の中、うかがってきました。今年は、子どもたちと、またそのお友達の家族も一緒に行きました。演奏会があったり、マジックショーがあったり、小さい施設ですが、とても温かな雰囲気を感じました。おそらくそれは、運営している人(ほとんどがボランティアの方とお見受けしました)の熱意によるもののようでした。
そして、何より皆さんにお伝えしたいのは―
ドナルドのクオリティーがすごいんです!(笑)
マクドナルドといえば、キャラクターのドナルドですが、毎年現れて、子どもたちとゲームをしたり、歌を歌ったり、クイズ大会をしたりするのです。その服装、口調、盛り上げ方、楽しませる技術、どれをとっても素晴らしい。一流のエンターテイナーだと思います。
見に来ている方は、皆さん一様に驚かれます。
ほんとに尊敬するほどです。
まごうことなき、本物です。
皆さん、ドナルドの本物を見たことがないでしょう(笑)。いるんです。
皆さんのお住いの近くにも「マクドナルド・ハウス」があるかもしれません。どうか、そのような施設があることを知ってほしいと思います。
また、そこに本物のドナルドが来ることも。
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