日本教育心理学会に参加しました(2017年度)

日本教育心理学会第59回総会に参加してきました。


 今年の学会のメインイベントは、なんと言っても、ゼミの卒業生のポスター発表です(笑)。


 彼は昨年度卒業したばかりで、一般就職をしていますが、卒業論文で取り組んだテーマをもう少し深めてみたいということで、仕事をしながら、改良した調査を行い、今回の発表までこぎつけました。


 ゼミの教員として、こんなにうれしいことはありません。


テーマは「現代青年の『悩めなさ』についての研究」


 私の経験からも、カウンセリングには通って来るにもかかわらず、「悩みがない」と言う人と出会うことが多くなりました。この「悩めない」青年という問題は、近年注目されつつあります。

 彼らは、悩みがなく、楽な状態にあるのでしょうか。それとも、悩むことを避けているのでしょうか。あるいは、むしろ「明確に悩むことができない」という苦しい状態にあるのでしょうか。そのあたりはまだ十分に解明されていないと思います。


 本研究は、そのようなテーマに迫るために、まず「悩めなさ」についての尺度を作成してみようという試みです。


 興味のある方は、下記学会ホームページより、発表論文集の原稿をご覧いただければと思います。




 当日の発表では、とても多くの方に話を聞きに来ていただき、このようなテーマに対する関心の高さを感じました。


 指導教員のひいき目かもしれませんが(笑)、非常に面白いテーマだと思います。

 研究代表者である彼には、今後も、彼独自の視点でこのテーマを深めて行ってほしいと思っています。



がんばって説明しています...。


Ueda Lab (心理療法研究室)

とある大学で心理療法の研究と教育をしています。

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