2024.09.03 12:00日本心理臨床学会参加記(2024年8月) 8月の後半に日本心理臨床学会の大会が開かれ、参加してきました。 会員数の多い大きな学会ですので、年次大会は毎年にぎやかです。一年に一度、みんなが集まるお祭りみたいなものかもしれません。学会にはそういう側面があってもいいのかなと思います(私自身は知り合いが少ないので全然お祭りには...
2022.10.21 09:00日本箱庭療法学会参加記(2022年10月) 日本箱庭療法学会第35回大会に参加してきました。 今年の箱庭療法学会は徳島県の鳴門教育大学で開催されました。ここ数年はコロナで中止になったり、オンラインになったりしましたが、今年は久しぶりに対面型で開催されました。やはり対面の学会はよいですね。(運営の皆様、いろいろ大変だったと...
2022.06.25 04:00技法の問題か倫理の問題か_『カウンセリングを倫理的に考える』 このたび『カウンセリングを倫理的に考えるー迷い、決断することの理論と実践ー』(岩崎学術出版社)を出版しました。 前回は、「本を書く」という体験について、特に新しい文体にチャレンジすることの面白さについて書きました。 今回は、本書でカウンセリングの倫理についてどのように語っている...
2021.05.15 11:00臨床心理学で博士論文を書くということ(その6) 私が博士論文を書いたのはもうかなり前になりますが、自分にとって非常に大きな影響を与えた体験となったので、本ブログでまとめて書いてきました。臨床心理学は大学院に進学する人の多い学問領域でありながら、同時に実証的手法を軸とする学問とは異なる難しさを抱えているものでもあるので、これか...
2021.03.01 12:00臨床心理学で博士論文を書くということ(その5)「臨床心理学で博士論文を書くということ」について続けて書いています。 前回は、いかに足を止めずに書き続けるかということについて、コツのようなことをまとめました。 書き続けるモチベーションを維持するために「自分をよく知る誰かに読んでもらうことをイメージし続ける」ということも有効であ...
2020.11.20 13:00臨床心理学で博士論文を書くということ(その4) 今、「臨床心理学で博士論文を書くということ」について連続して書いています。 前回「博士論文を書いている最中のこと」について具体的なことを書きましたので、今回は若干精神論的なこと(笑)を書いてみたいと思います。 以前のブログから繰り返し述べてきましたが、博士論文は「書くまでが大事...
2020.11.02 11:30今書いている本について ありがたい機会をいただいて、最近ある本を執筆しています。 単著としては2冊目になります。 詳細についてはもう少し具体的になるまでは申し上げられないのですが、それでもようやく形が見えてきたので、ブログでも報告したいと思います。 本は、今のところ個人的に「倫理本」と呼んでいます。...
2020.09.29 13:00 臨床心理学で博士論文を書くということ(その3)「臨床心理学で博士論文を書く」ということについてまとめています。これまで2回は「書き始めるまでが大事」ということを述べてきました。今回は、主査の先生が決まり、論文を書き始めることについてのGOサインが出たとして、「書いている最中のこと」についてまとめてみたいと思います。これも2回...
2020.08.27 13:00臨床心理学で博士論文を書くということ(その2) 「臨床心理学で博士論文を書く」ということについて続けて書いています。 前回は博士号の位置づけについてまとめました。 昔は「末は博士か大臣か」と言ったほどで、少なくとも自分の当時所属していた大学で博士号をもっておられた先生はそんなに多くなかった。 今はもう全然違います。博士論文は...
2020.07.20 13:00臨床心理学で博士論文を書くということ(その1)私は、大学院の博士後期課程を出て、ずっと臨床の現場で働いてきました。その後(40代の前半になって...)、機会に恵まれて「博士論文」を執筆し、博士号を取得しました。これからその「博士論文」について書いてみたいと思います。目的は、ーかつての私と同じように、これから博士論文を書いて博...
2019.11.22 14:00日本箱庭療法学会参加記(2019年11月) 日本箱庭療法学会に参加してきました。 今年は、(わが国に箱庭療法を導入された)河合隼雄先生の十三回忌でもあり、京都で記念大会として開かれました。 今日はそのことを書こうと思います。 その前に。 僕は、ずいぶん前になりますが、京都で3年間ほど臨床の仕事をしていたときがあり、京都に...
2019.10.17 14:30Stone Test 開発に向けた基礎的研究(雪舟庭園 萬福寺 石庭) 石というものに惹きつけられます。 と言っても、宝石やパワースートンといった類ではなく、個人的にはどこにでもあるような石になぜか魅力を感じます。 臨床心理学的な関心から「石」について研究していると言うと、自分でも何を言っているのかよくわからないのですが(...