優先駐車場
障害を抱えた人に対するサービスは、現在さまざまなものがあります。
代表的なものとしては、ホームヘルプ(ヘルパーさんの派遣)や自立訓練(リハビリ)などがあげられます。これらは当然費用が発生するものです。費用が発生しないサービスには、公共交通機関の割引とか、動物園や水族館等の施設入場の割引とか、ある種の税の減免などがあります。
そのようなサービスが拡大することはきわめて大事で(誰だってサービスを受ける側の人になる可能性があるのですからー)、網羅的に、理念的に語ることもできますが、このブログにはなじまないでしょう。
むしろごく日常的に、具体的に語る方が本ブログには合っているように思います。
今回は、それら障害者サービスの中で「優先駐車場」について書いてみようと思います。
もっとも日常的に受けているサービスですし、またいろいろ思うところもあるのでー。
私は、できるだけいろんなところに子どもを連れて行って楽しませたい、そのような思いが強いので、「どこかまだ行っていない面白い場所はないかな」とインターネットで調べては、毎週末出かけています。お出かけは子どものテンションも上がりますし、楽しいものです(笑)。
ただ、障がいを抱えた子どもとの外出の場合、いろいろな事情で車を利用せざるを得ません。したがって、出かける先に駐車場があること、さらに優先スペースがあることは、すごく助かるのです。
優先駐車場がありがたいのはー
・満車に近くても優先スペースは空いていて停められるときがある
・駐車料金が安くなるか、無料にしてもらえることがある
・停める場所がエレベーターや出入り口に近い
といった点があげられます。
ときどき残念に思うのは、明らかに「お前違うだろ」(失礼)という車が優先駐車場に停めに来ることです。
ただこれもまた、本当はわからないところがありまして、以前いかにも「違うだろう」的車が停めに来たので、イラっとしながら見ていたら、若い男性が年配の障害を抱えた方とともに降りてきて、車の見た目で判断したことを反省したこともありました。
逆に、私たちが停めたのを見て、「ほんとに必要なのか」的な目で見られたことも一度や二度ではありません。
皆さんが車に身障者マークをつけているのは、実は<駐車場で誤解を受けないように>という意味が最も大きいのではないでしょうか。うちの場合、車の後ろだけでなく前にも貼っています。
本来なら、マナーの範囲の話で、停めるべき人が気にせずに停め、停めるべきでない人が停めなければ済む話ですが、残念ながら、実態はまだそこに至っていないと言うべきでしょう。
駐車場一つとっても、言いたいことがたくさんあります(苦笑)。
さて、最初に「優先駐車場」があって助かる面をいくつかあげました。
多くの一般の方は、その中でも出入り口に近いことが一番のメリットだと思っておられるようですが、これは違うのです。
優先駐車場は、「スペースが広いこと」が一番助かっているのです。
車から乗せ下ろしするときに、車椅子を寄せるかとか身体を支えるなどのサポートが必要な場合があって、そのときに隣の車との間が狭いと非常に辛い。その点、優先駐車場は横幅が広くとってあり、落ち着いて乗せ下ろしができます。
障がいを抱えていない人から見たら、「楽をしている」「ずるをしている」ように見えるかもしれないけれど、違うのです。
そのようなことも理解していただいて、優先駐車場を拡大していっていただきたいと思います。
またお互いが気持ちよく利用できるような雰囲気が広がってほしいと願っています。
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